今年も残すところあと2日となりました。
このブログも、早いもので2年が経ち、多くの方々が楽しみにして下さっている事に心より感謝致します。
先日、今年の漢字が発表になる日、TVのワイドショーで今年の漢字は何になるかと、あれこれ予想しているシーンがありました。それを見た私は『あれ?今年の漢字は「偽」じゃなかったっけ???』と思ったのですが、それは去年の漢字だったのですよね。確かに今年も偽装◯◯は沢山あったので、同じ字が選ばれても違和感はないのですけど。
でも実は、それだけ、私にとって2008年はあっと言う間に過ぎ去っていたと言う事なのです。
今年のGSIは、橋爪謙一郎としての「個」の力から、「企業」「組織」という「個の力の結集」へ移行するための1年でした。
いわゆる第2次創業期に入ったわけです。
そんなわけで、この1年、GSIの存在意義は何か?と、来る日も来る日も考えて来ました。
その中で、グリーフサポートをビジネスにする事は本当に可能なのだろうか?エンバーミングをグリーフサポートの一環として根付かせる事は、無理なんじゃないのか?と、本当に気持ちが折れそうになった時、打ちのめされそうな出来事が今年は正直何度もありました。
そんな2008年11月、念願の公開グリーフサポートセミナーを開催する事ができました。セミナーは大変好評で、私達もある自信を得る事が出来たわけですが、開催までには紆余曲折、社内でも沢山の意見の食い違いがあり、一時は開催を取りやめようかと思った時期もありました。それでも、逃げずに皆で頑張って、無事、セミナー開催に漕ぎ着けることができたのでした。
セミナーを構築していく過程で、今まで企業研修等で行ってきた講演の内容を精査していくと「グリーフサポートのために大事な3つの事」がある事に気付きました。
それは、以下の3つです。
1.グリーフサポートマインド(ご遺族に対してヨコの位置にいること)
2.専門知識、スキル
3.セルフケア
この3つの事を意識すると、サポートする人が、とことんご遺族をサポートするという覚悟をし、専門知識やスキルを習得することで、グリーフならではの感情に対して逃げたり怖がったりすることなくサポートができる。サポートする人自身が体調管理を初めとするセルフケアを身につけ日々行うことで、自分らしいやり方でサポートし続けられるようになると言う、ジーエスアイメソッドとでも言うべきグリーフサポートの軸です。
詳しい内容は、おいおいセミナーや@ブログリーフの中で、お話ししていくことになりますが、GSIは、企業としてもこの3つを大事にしていこうと思っています。
つまり、企業としてとことん世の中のグリーフに苦しんでいる方たちのために、迷うことなく、ジーエスアイらしくサポートしていく決意をかためました。そのために、英知の結集とネットワークの構築をし、必要とする人のもとにグリーフサポートが届くようにしてゆきます。そして継続したサポートを提供するために必要な、社員教育やメンタルケアとそれを支える組織作りを行っていきます。
今まで伝えて来た中に、実は大切な軸があった事に気付くことができたおかげで、GSIの存在意義もはっきりしましたし、どんな事が起きようとブレることなく、グリーフサポートを生業にする情熱を取り戻すことができました。
2009年1月23日にわが有限会社ジーエスアイは、創立5周年を迎えます。
これからのGSIは、GSIらしくグリーフサポートを色んな形で表現して行きます。
その第1弾が、橋爪謙一郎がエンバーマーとして生きてきた自分を描いた自伝の発刊です。
「エンバーマー」~心とご遺体の修復のために僕がしてきたこと~
と言うタイトルで、1月27日に発売となります。書店には29日頃から並ぶものと思います。三原ミツカズ先生のマンガ「死化粧師」実在モデルの自伝と言う事で、祥伝社さんから企画をいただき実現しました。
昨今、インタビュー形式で取材した内容をライターさんが文章におこすという方式が多い中、橋爪本人が一生懸命、自分と格闘しながら書き上げました。GSIがいつも「エンバーミングはグリーフサポートの一環です」といい続けてきた根拠が、この本の中に沢山詰まっています。
今は、本の表紙デザインや原稿の最終校正に追われている毎日ですが、間もなく生みの苦しみから解放され、産声を上げるのを楽しみにしています。
これだけでなく、春からは本格的なグリーフサポート公開連続セミナーも始まります。グリーフサポートをGSIらしくするとこんな感じです。と言うような事を沢山仕掛けていきたいと思います。
そうそう、結局今年の漢字は「変」でしたね。
オバマ次期大統領の「Change(変革)」のように、GSIも加速して「Change」し続けます。2009年もあっと言う間に終わっちゃいそうです。
どうぞ、GSIから目を離さず、期待していてください。
今年も一年間どうもありがとうございました。
はしづめきよみ