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【橋爪謙一郎ブログ】フューネラル・チャペル①

今回は、日本の葬儀社の葬儀式場とは異なるフューネラル・チャペルについて書きたいと思います。日本でもいろいろな工夫がなされている葬儀式場が増えてきていますが、アメリカの式場には2つの大きな特徴があると思われます。

第一の特徴としては、ライティングの使い方です。中でもお柩の中を照らすピンスポットライトは一番特徴的だと思います。

あるチャペルでは、背景が白い壁に、ピンク色や赤色の暖色系のライトを使用しています。
なぜ暖色系のライトを使うのか。その理由は、ご遺体の顔色を良く見せるためです。特に黄疸が出たご遺体に対してエンバーミングを施すと、血液中のビリルビンとホルマリンが反応を起こし、ビリベルジンが生成され、肌の色が黄色から緑色へと変化してしまいます。その緑色に変わってしまった肌に対して、赤系のライトを当てると、我々の眼には加法混色の関係で、顔色が悪く見える緑色ではなく、黄色もしくは赤色に近い色に見えます。これは赤いピンスポットライトの色の濃さと、お顔の緑色の濃さの関係によって異なります。この赤い色のライトは、ピンスポットライトだけでなく、フロアランプ、ウォールランプなどにも使われています。

また、ライティングはもう一つの心理的な効果を意識して作られています。
フューネラル・チャペル自体は、無宗教であるものの「教会」の形を模倣していることが多く、そのため天井の高い建物が多いです。外国などで教会を訪れたことのある方ならご存知かと思いますが、建物の材質そして天井が高い建築様式の為に、教会内に入ると夏でもひんやりと感じる場合が多いです。

それと同様に、その建築様式を模した天井の高いフューネラル・チャペルは一般的に寒い印象を与えるため、正面の壁や側面の壁の部分に暖色系のライトを使うことで温度感を調節しています。そしてこれは、ご遺族にとって心地よい空間にするという重要な役割をも果たしているのです。

次回は特徴の2つ目について話ししたいと思います。

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