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【橋爪謙一郎ブログ】キャスケット・セレクションルーム①

日本の葬儀社では見られないものひとつとして、アメリカの葬儀社にはキャスケットセレクションルーム(棺展示場)があります。北米のほとんど全ての葬儀社がもっているキャスケットセレクションルームについて、今回はお話します。アメリカの葬儀社がセレクションルームをもっている理由はいくつかあります。

第一の理由としては、アメリカでの葬儀の料金形態が挙げられるでしょう。アメリカの葬儀では、棺が葬儀料金の大部分を占めます。ご遺族が葬儀に関連して購入する物の中で棺は高額なもののひとつです。葬儀社は棺の販売によって収益をあげているといっても過言ではないでしょう。その高額な商品を購入するのに、実際の棺を見た上で購入する事は、ご遺族に納得してもらうために必要なステップです。打合せの中でも、比較的長い時間を取る遺族が多かったと記憶しています。これは、顧客の「知る権利」を尊重する上でも非常に大切なことだと思います。カタログで選ぶよりも、実際に使用する棺を見ていただければ、納得してもらいやすいのです。
「カタログに載っているものとは違う。交換してほしい」
と、納棺した後にクレームをつけることに発展すると言うこともあり得るので、アメリカでは時間をかけてでも、納得するまで選んでいただいています。

キャスケットセレクションルームがある二つめの理由は、故人がお入りになる棺を選ぶと言う行為は、グリーフプロセスにおいて大きな役割があるということです。グリーフプロセスにおいて、葬儀の持つ一つのやくわりとして、「死は現実に起きたことで、その死別を確実なものとして受け入れること」があげられます。棺を選ぶという行為自体が、ご遺族にとって、故人の死を受け入れるための大きな一歩と言えます。しかも、その実物の棺を自分の目で見て確認することは、カタログの中から選ぶ行為以上に心理的、精神的な痛みを伴うショックをもたらすが、グリーフプロセスの中で必要不可欠な行為だとも言えます。

次回は、この点をもう少し掘り下げてお話ししたいとおもいます。

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