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【橋爪謙一郎ブログ】葬列と埋葬式

アメリカの映画などで、セメタリー(墓地)において、葬儀に参列する人々が、埋葬される墓穴の周りを皆で囲んで、牧師が埋葬式のディレクティンングを行っているのを見たことがある方も多いでしょう。今回は、土葬で締めくくられるときに必ず行われるフューネラル・プロセッション(葬列)とグレイブサイド・サービス(埋葬式)について書きたいと思います。

英語のフューネラル(funeral)はラテン語の「葬列」から派生した言葉です。現在も伝統的な葬儀式では、葬儀が終わった後、フューネラル・ホームから、霊柩車(フューネラル・コーチ)を先頭にして、家族の方が乗車するリムジン、ポールベアラー(棺側付添人)が乗車するリムジン、親戚や友人の方々が運転する自動車が続くという葬列が、墓地までの道のりを時速15~20kmくらいの速度でゆっくりと進んでいきます。遺族の方が希望すれば、直接フューネラル・ホームから墓地へ行くのではなく、自宅や想い出の場所を経由することもあります。葬列を構成する車の台数が多い場合は、墓地までの運転を安全に行うために、葬祭業者がバイクによるエスコートを発注したりもします。

また、葬列はそれぞれの文化により様式も異なっています。
中国系のアメリカ人の場合は、特に特徴があります。個人の配偶者もしくは長男が、直径8cm、長さ1mほどの選考を助手席の窓から出しながら乗車し、運転手は窓を開けて、あの世で必要となる紙でできたお金を撒き散らしながら葬列を進めていきます。この風習は、アメリカ人にとって特異に映るようで何度か、「ゴミを撒き散らしながら車を運転するな!」と怒鳴られた経験もあります。

ベトナム系のアメリカ人などは、フューネラル・ホームを出発する前、館内で墓地へと出発する準備のための葬列を組みます。お経をあげながら葬列を先導する僧侶を先頭に、巨大な線香を手にした喪主がそれに続き、家族・親族という順番で葬列を形成し、何周か行進して準備を整えた後に、霊柩車を先頭にして出発します。

霊柩車が出発すると同時に、フラワー・カーの担当はフラワー・アレンジメントを車に積んで墓地へと運搬し、お客様の指示に従ってそれを並べ、お墓の周りを綺麗な状態にアレンジします。葬列は墓地に着くと、墓地所属のエスコートにより、列を組んだまま墓穴の所へと案内されます。そこには葬儀の際にチャペルを飾っていたフラワー・アレンジメントがすでに移送され、墓の周りを飾っています。

葬列が墓地に到着してからも、儀式として行われます。霊柩車がゆっくりと止まったら、後ろについていた家族の方々、そして棺側付添人の方々に霊柩車にきていただき、白手袋をつけてお棺を霊柩車から棺台へ移す所まで運んでいただきます。そして付添人が棺台の左右に3人ずつ手を添えながら進みます。お棺の後ろには遺族の方々を先頭に、親戚縁者、友人の方々が新たな葬列を組んで、徒歩で墓穴まで進んでいきます。墓穴の付近まで来たら、もう一度棺側付添人の方々にお棺の手すりを持っていただき、墓穴の周りに設置された降下装置の上にお棺の安置していただきます。
そこで、それぞれの宗旨宗派に基づいた儀式を行った後、電動もしくはレバーを回してお棺をヴォルトの中へと下げていきます。このとき、厳かな雰囲気を出すために、ゆっくりと行います。ゆっくりと下げていくことで、故人とはもう本当にお別れなのだ、2度と会うことができないのだという「決別」をつけることができるというのが意図であります。

ヴォルトとはもともと、お棺の中に入れた副葬品等を墓場荒らしや墓場泥棒から守るためや水害等によってお棺が流れていくことを防止するために考案されました。現在は、金属製のエアシール方式とコンクリート製のトップシール方式のどちらかが使用されています。つまり、墓穴の中に金属かコンクリート製の外棺があって、その中に実際に葬儀の際に使用したお棺を安置するということになるのです。近年は、芝生等のメンテナンスの面から考えて、または地盤沈下を防ぐ意味でも、ほとんどの墓地・霊園がこのヴォルトの使用を義務付けています。

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