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【橋爪謙一郎ブログ】ビジテーション

前回はビジテーションについてお話しましたが、今回はメモリアルサービスについて説明します。メモリアルサービスとは、儀式の会場内にご遺体の存在がないものを指します。長い闘病生活や何度にも及んだ手術で傷ついた体にこれ以上手を加えたくないと思うご遺族の方、あるいは、自分の葬儀は行わないで家族と友人に集まってもらい自分らしいお別れの会を執り行ってほしいと遺言を残された故人の場合には、葬儀の代わりにメモリアルサービスを行います。

メモリアルサービスは、日本で言ういわゆる「偲ぶ会」にあたるものです。多くの場合、故人が残した遺言どおりのお別れの会を行うという主旨はもちろん尊重されます。しかし、残された家族においても、宗教の教えに従った伝統的な儀式ではなく、自分たちで手作りのお別れの会を作り上げたいという気持ちが強いことが多いです。そのため、フューネラル・ディレクターは、ご遺族が望むものをできるだけ叶えられるように、何度も何度も打ち合わせを重ねます。

遺族の方々は、メモリアルサービスを自分たちの悲嘆に伴うさまざまな感情を自由に表すために使えるのです。

故人に対する感謝と家族の輪をメモリアルボードの上に表したり、故人への想いをこめて自分の好きな歌をうたったりします。それは、宗教的な制約のないメモリアルサービスという時間の中だからこそ、自由に表現できるものだと言えます。
そして、自分にとって故人とはどのような人だったかを、弔問客と共有することで、自分の周りにいる方々の支援を実感できるのです。それだけでなく、自分たちが心を乱し悲嘆の感情をあらわしたとしても、メモリアルサービスに出席している方々は、「そのような感情は当然のことですよ。自然なことなのですよ」と受け入れてくれる人なのだということを感触として受け取るはずです。
この経験から、僕はご遺族の方々が望むことを自分たちの力で行うことができるようにすることのほうが、体裁を整えることよりも悲嘆のケアにつながり、ご遺族の満足の度合いも高くなるということを学び取りました。

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