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【橋爪謙一郎ブログ】第13回日本災害医 学会にパネラーとして参加しました。

2月10日(日)につくば国際会議場にて第13回日本集団災害医学学会が行なわれ、
そのうちの「災害時の死亡について考える」というパネルディスカッションにパネラーとして
エンバーマーと言う立場から参加してきました。
今日は、その話について。

元々、日本版DMORT研究会の代表を務めておられる兵庫医科大学 地域医療学の吉永先生と事務局担当をされている神戸赤十字病院 心療内科の村上先生にお誘い頂いたきっかけで、「医療」、特に「救急医療」の現場でも、助けられなかった被災者、つまり故人と遺族へのケアについて考察し、提言を行ってゆくと言う主旨で、パネルディスカッションは進んでいきました。

救急救命と言う視点から考えれば、与えられた人的・物的資源を以下に活用し最大限の効果、つまり、出来るだけ多くの人を救えるかが最も重要な視点です。
しかし、その過程において大事な家族を災害によって喪った家族と言う視点を考えるべきであろうと考え始めているのです。

医療の中でもコンスタントにプレッシャーを感じ、一人でも多くの人を救おうとしている人たちが、遺族のグリーフケアをどうするのかを考え始めているのです。
事前の打合せの時から、この時間は、未来に向かって重要かつ大きな一歩を踏み出してゆくであろう事を感じました。

我々エンバーマー、葬祭ディレクターは何をすべきなのでしょうか?そこで、エンバーミングの日本における位置づけやその意味について今一度考察することにしました。
その中で、災害時においてエンバーマーを初めとする葬祭業に従事している人がどの様な役割を果たすべきなのかについて考える段階にきているのだと確信しました。

現在地方自治体と災害時における協力をどのようにするのかについては、葬祭業界団体が協定を結ぶことで、棺などの物品の提供を行うことに関しては、十分な検討がなされその体制作りも進んでいます。しかし、地域医療と言う側面から考え、その延長線上にある災害時におけるご遺族に対するケアとなると、葬祭業界からソフト面で提供できるものは十分にされる態勢となっていないと思います。

災害時のみならず自分の大切な家族や友人を喪った人にとって、絶え間ないケアや支援を提供される事は重要なことです。しかし、一つの職種あるいは個人が継続してケアや支援を提供することは、困難だし、おそらく不可能に近いことかもしれません。

だからこそ、今、医療、エンバーマー、葬祭業従事者、宗教者、心理カウンセラーが連携し、ご遺族に提供できるケアやサポートを安定して提供できるような体制を構築してゆくべきだと思います。
その為に、職種を超えてゼロベースで創造的な対話を始めてゆきたいと思うと共に今行動に移すべき時期なのだと思います。

このような問題意識に関して共有をし、実行に移す為のプロジェクト設立準備を行ってゆきたいと思います。今後このようなネットワークを広げてゆきたいと思いますので、是非自分もと言う方は、弊社までご連絡下さい。

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