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【橋爪謙一郎ブログ】米国葬祭大学カリキュラム②

前回に引き続き、ピッツバーグのモーチュアリー・カレッジでの授業のお話をしたいと思います。

最初のうちは先生の教え方の違いから、教科書の一語一句を丸暗記しなければ、週に最低1回のペースで行われるテストで合格点をとることなどほとんど不可能に近いことでした。

事実、英語を母国語とするクラスメイトで、次の学期に進むために必要な評価をもらえずに落第していった人が最低4~5人はいたのですから、英語が母国語でない僕にはそれぐらい努力して、やっとついていけたのかもしれません。
しかも僕はそのカレッジにとって初めての留学生で、それが英語を母国語としている学生達と同じ土俵にいきなり上がったのですから、今思えば「本当に無理してたよなあ」と自分のことながら感心してしまいます。

授業で一番困ったのは、先生が黒板をほとんど使わないことでした。基本的に授業はすべて口述で進められました。ですから、本当に集中していないと何も理解できないまま、気付いたら何もかも分からなくなり、取り返すのが大変という事態に陥ってしまうのです。

解剖学の授業などは、組織や骨、筋肉、臓器の名前や機能などを覚えたり、血管がどのように名前を変えていくかを覚えなければいけませんでした。
しかも、解剖学を始め、化学、微生物学、病理学の知識をもって始めて、エンバーミングの理論について理解することができるのです。
実際にご遺体にエンバーミングの処置を行う際にも、その知識がなければ、ご遺族や親しい友人の方々が最後のお別れをできるような状態にすることなどできないことがだんだんと分かって来ました。

そのため、学期を経るごとに、いろいろな教科を学ぶごとに楽しさを覚えるようになりました。

カレッジで勉強することは、すべて国家試験に出題されるものであり、また、ライセンス取得後に、毎日の業務の上で最低限必要なことでした。しかし、暗記するための教科書さえない授業があったのには本当に困ってしまいました。
というのも、このカレッジで必要とする情報をカバーしている一般的な教科書などなく、必要な情報はそれぞれの教師が独自の判断で、いろいろな教科書や専門誌から集めて、生徒に配布していました。
そのほうが、より新しい情報や知識を提供できるのです。留学生の僕にとっては、これも迷惑この上ないことでしたが、あの時しっかり勉強したおかげで、国家試験もカリフォルニア州の試験も何の問題もなく、正直なところ簡単とさえ思えてしまうほどでした。

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