ピッツバーグのモーチュアリー・カレッジでの学生生活は、今となっては楽しい思い出となっていますが、在学中はそれまであんなに勉強した覚えがないほど毎日遅くまで勉強したものです。
今回は、米国の葬祭大学ではどんな科目を勉強するのかについて書きます。
入学するまでは、エンバーミングや葬儀のことを勉強するのにどれだけの科目を履修しなければいけないのか、全く知らなかったこともあり、入学が決まって授業のカリキュラムをもらった時は、「こんなに多くの科目を勉強しなければいけないのか」と驚きました。
学期ごとにどんな科目を履修するのか、挙げてみましょう。
1学期
会計学、解剖学、微生物学、商法I、
エンバーミング専門の化学、一般心理学、死生学、
クリニカル・エンバーミングのオリエンテーションなど約20単位。
2学期
商法Ⅱ、葬祭業に関連する条例、コミュニケーション術、
エンバーミング理論I、職業倫理、葬儀マネージメントI、
病理学I、修復術理論、修復術実習の20単位。
3学期
グリーフケア、葬儀に関する法律、
コンピュータ・ソフトであるWordとExcelのコース、
エンバーミング理論Ⅱ、病理学Ⅱ、
葬儀マネジメントⅡ、中小企業のマネジメント、
葬儀に関連する業界人を招いたセミナーなどの20単位
4学期
葬祭業のマーケティング、英作文、保険、
老人学、経済学、子供向けのグリーフケア。
さらに、現在葬儀業界が抱えている問題を生徒自身が取り上げてプレゼンテーションを行い、それに対して討議を行う授業など、単に国家試験に合格するためだけでなく、その後実際に働き始めたときに直面する問題に在学中から慣れさせることを目的とした授業が数多くありました。