グリーフケアの授業は、その基礎としての「心理学概論」から始まります。
その後、前回書いた科目の中から
「オーラル・コミュニケーション」の授業が続きます。
一言で「オーラル・コミュニケーション」の授業を表現すると、
葬儀社で働く者すべてがこの能力を使って顧客満足度を上げるのだ、
ということを実践的に学ぶものです。
例えば「電話」で葬儀の問い合わせや、搬送の依頼があった時、
どのような姿勢で対応するとご遺族を安心させられ、
信頼感を上げられるのかを学んでゆきます。
さらには打合せをする部屋のインテリア等のハードが与える
影響なども学び、「グリーフサポート」を行う基礎を知った段階で、
日本にこれらの知識・ノウハウは絶対に必要だと確信を持ったのです。
ありきたりなトーク集を暗記し、どんな状況に対しても
同じように対応するだけでは作り上げられないご遺族との
信頼関係を作るには、ここまでやるのかと驚きました。
しかもこれは「グリーフケア」授業への序章で、
入り口だという事にさらに驚き、僕の好奇心は増していったのです。