GSI Co.,LTD.
HOME サイトマップ お問い合せ English

会社案内 @ブログリーフ グリーフサポート エンバーミング 法人サービス
@ブログリーフBlog
@ブログリーフ
私たちのブログが一枚の葉(リーフ)として生まれ、
やがて大地に根付いた大きな樹となって1人1人のグリーフを支えられますように…。
@ブログリーフ

« 「グリーフサポート」を仕事にしようと思った理由 (2) | メイン | 【グリーフことのは】グリーフについて »

「グリーフサポート」を仕事にしようと思った理由 (3)

前回のオーラルコミュニケーションの授業の話の中で写真も出ている本がそうなのですが、使用していた教科書が、私のグリーフサポートの師であるAlan D. Wolfelt(アラン D. ウォルフェルト)博士が書いたものでした。
彼の理論は、まさに自分にしっくりとくるものでした。主体的に「聴く技術」を使い、死別を体験したご遺族が、安心し、心を開けるようにするというものは、それまでコミュニケーションに苦手意識をもって必死にしていた僕自身にも良い影響を与えてくれました。

その後に続く「グリーフケア」の授業は、成人向けのものと子供を対象としたものでした。キューブラ・ロス女史の理論から始まり、日本語にも翻訳されているJ.W.ウォードンのグリーフカウンセリング理論までをも学びました。
「子供のグリーフケア」の授業の中では、死別を経験した子供に対してどのように接する必要があるのかという基礎的なことから子供の心理的な成長と提供するケアや言葉についてなどの詳細にわたることを学びました。

日本よりも進んでいると考えられているアメリカでも実は、子供にきちんと「死」や「葬儀」について説明できない大人が多く、どのように子供たちに別れの場を提供できるのかと言うことを葬儀社やフューネラルディレクターもしっかりと考えてゆくべきだということが、盛んに議論され始めたころでした。

アメリカでこの状況では、「日本ではどうなんだろう?」と考えてしまったのです。
その時に「グリーフサポート」、そしてその基礎となっている心理学、コミュニケーションスキルを体系的に学びたいと考え始めたのです。

知っている方も多いかと思いますが、アメリカのライセンスは、学科試験の合格と一定期間のインターンシップが必要となるのです。インターンといってもアメリカの葬儀業界では、就職と一緒なので、「即戦力」が望まれるのです。
となると、「日本人=外国人」である私は、就職活動は非常に難しく、200社ほど履歴書を送っても面接はおろか書類審査が通ったかどうかの返事さえもくれないほどでした。
労働ビザを取得しなければ必要な期間のインターンをすることが出来ない州もあったのです。

苦戦をして悩んでいてもどこにも行き着かないで、すこしでも就職の可能性の高い州に引越し、インターン先が見つかるまでの間、大学院に入学し、心理学を学ぼうと決心し、調査をし、必要な試験を受けて、行動に移したのです。そして、John F. Kennedy大学大学院を初めとする学校を3校を受験したのです。
この大学院での2年間は、自分の生涯の仕事とするために最も一生懸命かつ楽しく学んだ時だったと思います。
そして、グリーフサポートを日本の死別を体験している人々に提供することが出来る様になれば、もっと葬儀という時間が、ご遺族にとって意義深いものになるし、大切な人を亡くした後の人生を少しでも生きやすい環境を作ることが出来るだろうと確信し、この「グリーフサポート」を中心に仕事をしてゆこうと決意を固めたのです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.griefsupport.co.jp/griefreport/mt/mt-tb.cgi/12

コメント




コメントの投稿




保存しますか?