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ヨーロッパポジティブ心理学会議2014

一般社団法人森になる の専門委員になっている橋爪が、7月4日にオランダにて行われた「ヨーロッパポジティブ心理学会議2014」に参加しました。

7月26日「第21回森になるサロン」において、その報告会が開かれたので、私も急きょ参加させていただきました。

「森になる」の活動は、私たちが人生のメモリアルとして木を植え、自ら樹になり森となって(森林葬)、環境とこれから生まれてくる子どもたちを守るプロジェクトです。


私たちは生きている間に色んな物を手に入れます。洋服やアクセサリー、車、家などなど。しかしこの世を去る時には、これらすべての物を置いて、この世から旅立たなくてはなりません。
だとしたら、次世代に誰かの役に立つ物として、樹木をこの世に遺し、森に成長させて、それを次の世代が利用するという仕組みを作ることで新たなつながりを創出することができるのではないかという考えのもとに、このプロジェクトは生まれました。

今回のサロンでは、橋爪と、相模女子大人間心理学科准教授の尾崎真奈美さん、浄土宗僧侶である河野秀海さんの3名でヨーロッパポジティブ心理学会議2014にて発表をした内容の概略と報告が行われました。

オランダでは、感動的な発表と称されているようですが、どんな発表であったのか、報告会に参加して、心理学に詳しい訳ではない私から見た時に感じたことをお伝えします。長文になりますがご容赦ください。

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今回の学会発表では、3名が以下のテーマに分かれて発表をしました。
橋爪:東日本大震災の現況⇒
第1番に橋爪が東日本大震災で被災した経営者の方々に会ってお話を伺った事例を基に、被災地の現況と、大震災に被災した方たちの中でも、誰かの役に立つということによって、もう一度会社を立て直した経営者の事例を伝え、東日本大震災の被災者であるその経営者がどう成長したのかについて発表しました。

尾崎さん:トラウマを経験した後に、人はどう変化するのか⇒
心理学の立場からPTG(ポスト・トラウマティック・グロース/外傷後成長)の研究について発表しました。
これは、人はトラウマとなるような、とても辛い衝撃的な経験をして、その時は激しく傷ついたとしても、その後、むしろ素晴らしく人間として成長することがあるという内容です。

河野さん:PTGの実践場としての「森になるプロジェクト」
冒頭に書きました「森になるプロジェクト」がそのPTGにつながる実践の場として役立つのではないかと言う提言をするという、構成で行われました。

今回の報告会に参加して感じたことは、研究発表と言うと、研究者寄りの意見だけが発表される感がありますが、この学会では、企業の経営者としてご遺族と接している橋爪と、僧侶として生と死に向き合っている河野さんが参加したことで、より現実味のある内容になったのではないか、それ故にヨーロッパの心理学研究者たちにわかりやすく伝わって絶賛されたのではないかと言うことです。

企業経営者である橋爪がご遺族の心的サポートの話をし、本来ならば、その役割を担っている僧侶の河野さんがビジネスにつながるようなプロジェクトの話をしたところが、私にとっては一番面白いと感じたところです。(笑)

グリーフにある人たちのことを考えた時、大切な人がいないこの世を生きていくことは、辛く苦しい毎日を生きることです。しかし、悲しみとの折り合いをつけながら、いつの日か自分が誰かの役に立つことができると思えた時、心の傷はなくなることはありませんが、新しい自分が新たな生きがいを得て、前を向いて生きていくことができるようになると信じています。

そのためのひとつの形として、ジースアイでは、このプロジェクトを応援しています。

橋爪清美

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