私たちの会社では、年に一度だけ、毎年クリスマス前に、
ホリデーサポートグループ(大切な人を亡くした方の分かち合いの会)
を開いています。
今日は、その当日。
3年ほど前に行っていた、死別体験者向けのワークショップに参加下さっていた方が
久しぶりに、サポートグループへ来て下さいました。
元気になって、私たちの会が必要なくなり、お会いしなくなるのは喜ばしいことですが、
やはりさびしい気持ちになりますので、今日お会いできてとても嬉しかったです。
何年経っても、苦しい気持ちに変わりはないし、心の傷がなくなることはありません。
それでも少しづつ、苦しみに支配されることがなくなり、
思い出に変えることができたり、今は悲しむのはやめよう、ここで悲しみにひたって涙を流そう、
と言う風に自分なりに悲しみを表に出すことをコントロールできるようにもなってきます。
そんな時に、いつでも安全で安心できる場所があると言うことが
どれだけ心の支えになるかと言うことを、今日は改めて実感させられました。
その場が安全で安心できるかどうかを決めるのは、参加されるご遺族であって、
その場所を作っている私たちではありません。
どんなに自分達が大丈夫だと思っていても、参加される方がそう感じなければ、
心の底の思いを話してくれることはありません。
ほんの少しの引っかかりがあることで、警戒感が増し、
心の本当の声を発して下さることを止めてしまうのです。
だからこそ、最新の注意を払って、その場を作ることがとても大切です。
ご遺族が覚悟を持って話をしに来て下さるのですから、
心を開いて話ができるように、私たちも覚悟して話を聴く場を作り、心を開いて話を聴くこと、
その方達との信頼関係を保つことが本当に大切で、一番難しいことなのです。
その場が安全で安心できる場所になっていないと言うことを、
多くの場合、ご遺族は言葉で伝えてくれるわけではありません。
私たちは、常にその信号をキャッチできるようにアンテナを張っていること、
そして、キャッチした時には、真摯にそれを受け止めて改善していくことがとても大事なのです。
そうすることで、さらに信頼関係を築いていくことができることを、
身にしみて感じた一日でした。
来年は、このサポートグループを再開して、定期的に開催して行こうと思っています。